蓮室 あきら

1970年生まれ。大阪市在住。既婚。本来は、テキトー男。ジャーナリスト・コラムニスト。様々な場面から得た、新たな発見、癒された事、穏やかな気持ちを、日記にしています。【この名前でも、実名の漢字でも、執筆・掲載した事はありません。(プライベート日記です)】

病棟の談話室 そして退院











◆今日、約2週間を経て、無事退院しました。










◆入院病棟内の談話室で、お見舞いに来た方が患者さんと一緒に記念写真を撮る光景は、やはり、なぜなんだろうとクエスチョンマークが頭に浮かびます。





なぜなら、もし家族の記念写真を撮るなら、一般的にはその内一人の入院患者さんが退院してからの方が、意義ある一枚になると思うからです。





◆昨日は、日曜日。



病棟内の談話室での事です。









◆話す事も身体も動かす事も出来ない様子で車椅子に座っている、入院中の高齢男性。






そして、その男性にニコニコと話しかけ続ける、奥さんと息子さんと娘さんらしきご家族の方々がいらっしゃいました。





入院中の男性に話しかけるその方々の言葉の内容から、皆様はご家族なんだなと確信しました。











◆やがて、娘さんらしき人は、入院患者男性を中心に家族の写真を、スマホで一枚自撮りを。





患者男性以外のご家族は、皆明るい笑顔をされていました。








◆しかし、退院してからの家族記念撮影ではないので、もしかすると、その方々の笑顔は精一杯だったのではないかと、私はなんとなく感じ受けました。










◆そして、私は、「僕、皆様を撮りましょうか?」とご家族に言うと、娘さんが「ありがとうございます!」とスマホを私に手渡してこられました。







◆私は、そのご家族一同様の写真を撮りましたが、この一枚だけはきちんと撮らなければならないと察しました。













◆ご家族様は皆、その談話室のある階から出て行かれる際、執拗なまでに、「ありがとうございました。お大事になさって下さい。」と繰り返しおっしゃって下さいます。









◆私はその時、「いただいた言葉が嬉しかった」というよりも、「重要な一枚を撮ったのだな」という、これまでに味わった事の無い複雑な感動を覚えました。










◆さて私、退院した今日、午後は自ら食べたこれを記念写真にしました。










◆とても美味しかったです。











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